学習のポイント

4級

4級は、今まで茶道に触れたことのない方や、稽古を始めたばかりの 初心者の方、また学校で茶道を学んでいる児童・生徒・学生の方を対象としています。

したがって、茶道に関する基礎的な出題となります。
この級の第一の目的は知識の幅を広げ、深めていくために必要不可欠な語句を覚えていただくことです。
学習は、『茶の湯をはじめる本 改訂版 茶道文化検定公式テキスト4級』(令和3年4月刊行)を中心に進めてください。

また、公式問題集(練習問題)や過去問題を繰り返し解くこともおすすめします。

「茶のこころ」
利休七則や四規など、茶道を学ぶ上で必ず知っておかなければならない項目です。

「茶の歴史」
公式テキストや公式問題集に登場する代表的な人物の名前は押さえてください。

「茶事・茶会」
客の作法、服装、持ち物や、茶事や茶会に使用する道具など、基本的な事柄について覚えていただくことが大切です。

「茶道具」
図や写真を見たときに名称や用途が一致することが必要です。

「茶室・露地」
図や写真を見たときに名称や用途が一致することが必要です。

3級

3級は、すでに茶道を学んでいる方で、知識面での確認や充実を図りたい方を対象としています。

したがって、茶道に関する一般的な出題となります。
学習は、『茶の湯がわかる本 改訂版 茶道文化検定公式テキスト3級』(令和3年4月刊行)を中心に進めてください。道具の名称や歴史的事項など、単に言葉を覚えるだけでなく、その意義を理解するように学習を進めてください。
また、公式問題集の練習問題や過去問題を繰り返し解くこともおすすめします。

「茶のこころ」
茶と禅がどのように関わっているのかも押さえてください。

「茶の歴史」
茶道の歴史に関わる代表的な人物や事柄を覚えるだけでなく、茶の伝来から茶道への確立、発展までの流れを理解できるように学習を進めてください。

「茶事・茶会」
亭主と客の所作や動線、所々で使われる道具などを含めて、基本的な茶事の流れを理解するようにしてください。

「茶道具」
道具の部分名称や種類、分類がわかるようにしてください。

「茶室・露地」
茶室各部の名称や機能、種類、現存する代表的な茶室とその特徴、露地の構造と役割を覚えていただくことが大切です。

2級

2級は、茶道をある程度学び、さらに知識の幅を広げたい方を対象としています。

したがって、3級・4級に比べ分野も細かく分かれ、さらに広い知識が問われます。
茶の湯をまなぶ本 改訂版 茶道文化検定公式テキスト1級・2級』(令和3年4月刊行)を中心に学習を進めてください。
また、公式問題集の練習問題や過去問を繰り返し解くこともおすすめします。

「茶の歴史」
歴史の全体的な流れを学び、さらに茶の伝来から茶道への確立、発展に至る歴史的変遷を把握してください。

「茶事・茶会」
茶事の種類とそれぞれの特徴がわかるようにしてください。

「茶道具」
茶道具の名称や用途だけでなく、美術工芸としての視点でみることが大切です。茶碗であれば、その分類やどこで作られたものかなどを体系的に覚えることが大切です。

「茶と禅」
茶席における墨跡の普及の歴史や種類、そして禅語や禅僧の師弟関係を覚えることが大切です。

「茶席の花」
風炉と炉の時季を代表する花が区別できるようにしてください。

「懐石」
歴史的変遷と合わせて、現在の懐石の流れと道具を知っておくことが大切です。

「菓子」
現在に至るまでの変遷やその種類や材料を概観できるようにしてください。

「茶室・露地」
基本要素と役割を踏まえて、現在に残る多彩な茶室や露地にどのように表れているかを覚えてください。

「茶業」
抹茶の歴史的変遷や製茶の方法などを学ぶようにしてください。
また、2級から文章の穴うめ問題も出題されますので、以下の例題を参考にしてください。

例題

【問】次の文を読んで、(   )に当てはまる語句を選択肢から選びなさい。

奈良西大寺の僧( イ )は授戒のために弘長2年(1262)に鎌倉に赴くが、その間の記録が『関東往還記』である。所々で( ロ )をしたことが書かれており、栄養補給のために茶を飲んだと考えられている。

イ ①叡尊 ②忍性 ③永忠 ④栄西
ロ ①散茶 ②奉茶 ③儲茶 ④抹茶

解答 イー① ロー③

1級

1級は、茶道の知識をさらに深めていきたい方を対象としています。

まず、『茶の湯をまなぶ本 改訂版 茶道文化検定公式テキスト1級・2級』(令和3年4月刊行)をしっかり読み込んでください。その際には、分野の枠にこだわらず、それぞれの関連性も意識しながら学習を進め、これまでに習得したものを自分のなかでつなぎ合わせて知識を確実なものにしてください。

また、テキスト内外から幅広く出題をしますので、日々の稽古や茶会、美術館などで少しでも多くの茶道文化に触れていただき、テキスト以外のことを吸収することもお薦めします。

出題形式は、選択問題だけではなく、入力問題も出題します。

また、選択問題のなかでも複数の選択肢を選ぶ設問もありますので、下記の例題を参考にしてください。

例題

【問】栄西禅師が茶の効能などを著した茶書名は何ですか。漢字5文字で入力しなさい。

解答 喫茶養生記

【問】『茶道筌蹄』で利休好みとしてあげられている膳椀はどれですか。選択肢から3つ選びなさい。
① 黒塗端反椀 ②朱丸椀 ③吉野椀 ④糸目椀 ⑤独楽椀 ⑥日月椀 ⑦黒塗丸椀

解答 ②③⑦